乱数を使てみよう!!
1. 乱数とは?
乱数は、予測不可能な数のことを指します。真の乱数は自然現象、例えば放射線の崩壊などから得られます。しかし、多くのプログラミング言語では「擬似乱数」という、算法を使って生成される乱数を使用します。これは完全にランダムではありませんが、多くのアプリケーションでは十分なランダム性があります。ランダム性はゲーム制作において重要なポイントになります。乱数を用いずにパターン化されたゲームでは長く遊べる楽しいゲームを作ることは難しいです。ランダム要素を組み込むことでより複雑で深みのあるゲームを作成することが可能になります。左の写真は生徒が実際にビジュアルプログラミングで乱数を用いてゲームをコーディングしている様子です。
2.生徒さんの作品での使われ方
今回、生徒さんは画像のサイズ変更を乱数を用いることによって50~200の間でランダムに変化するようにしていました。ゲームに不確定要素を追加することで敵の動きが読めなくなりより複雑で面白いゲームを作ることができます。今回はランダムに発生する大きさの障害物を上手くかわすゲームを制作していました。
3. プログラミングでの乱数の利用
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ゲーム開発:
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キャラクターの行動やアイテムのドロップ率など、ゲームの要素の多くは乱数に依あ しています。
- セキュリティ:
- トークンの生成や暗号化のキーとして、予測困難な乱数が重要です。
- シミュレーション:
- 統計やシミュレーションでのランダムサンプリングにも乱数が使われます。
4. まとめ
乱数はプログラミングの多岐にわたる分野で使われており、その生成や管理方法には特に注意が必要です。正確な乱数の利用と理解は、より高品質なアプリケーションの開発に寄与します。今回はゲーム制作におけるポイントを中心に書きましたが実際には前述したセキュリティやコンピューター上でのシミュレーションにも用いられます。