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Scratchで本格的なトランプゲームを作ろう!第三回「タイトル画面を作ってみよう!2」

こんにちは!デジタルステーション習志野スタッフの小澤です。

前回の第2回では、タイトルづくりの第一章で、タイトル画面を大体作ることができました。今回では、タイトル画面で前回作らなかった「降ってくるトランプ」を制作していきたいと思います!

今回も引き続き前回使った1スプライトの中で制作していきます。

降ってくるトランプの構想

今回の降ってくるトランプは

  • 右左の両脇の上側から降ってくる
  • 大きさはランダムで、大きいトランプほど遅く、小さいトランプほど早く降ってきて遠近感を演出
  • 柄はランダム

という方向性で作っていこうと思います!

実装

前回と引き続き、1スプライトで作っていくため、前回のブロックの続きにこのようにつなげます

こうすることで、タイトル画面の両脇(左:x-120~x-220、右:x120~220)に大きさコスチュームそれぞれのトランプのクローンを作り、繰り返し降らすことができます。

つぎに、クローンされたトランプのコードについてです。まず、単純にクローンされたら下に落ちていくプログラムを組んでいきます

トランプのコスチュームであるコスチューム番号2からコスチューム番号53まででクローンされたとき、すなわちトランプがクローンされたとき、最後面へ移動、幽霊の効果は100にして透明にし、落ちていきながら幽霊の効果を下げて表示させます。また、下がりながら少しづつ回転もさせます。これで、表示させて落ちていくまでの動きはできました。しかし、大きさごとに落ちるスピードを変える、ということができていません。いったい、どうやって実装すればよいのでしょうか?

大きさによって速さを変えよう

大きいほどゆっくり、小さいほど速く下向きに落としたい。そのための式が

落下速度 = -1 * (-0.01 * 大きさ + 5)

です。

内側の一次関数

-0.01 * 大きさ + 5

は、大きさに応じた速さをつくります。

  • 係数 -0.01 … 大きさが1増えると、値が0.01ずつ下がる(=大きいほど小さくなる)

  • 切片 +5 … 大きさが0のときの値は5

範囲チェック(大きさ = 60~300)

  • 大きさ=60 → -0.01*60 + 5 = 4.4

  • 大きさ=300 → -0.01*300 + 5 = 2.0

→ 小さいときほど大きな値(=速い)、大きいときほど小さな値(=遅い)が得られます。
ここまでで、「大小に応じて速さが変わる」という狙いは達成できます。

② 外側の「-1」を掛ける:向きを決める

しかしこれでは値がプラスなので、上にトランプが行ってしまいます。そこで次に全体へ -1 を掛ける と、

落下速度 = -1 * (内側の値)

になり、符号(向き)を「下向き」に統一します。

実際の値

  • 今回の降ってくるトランプの大きさは60から300までなので
  • 大きさ=60 → -1 * 4.4 = -4.4(速く下へ)

  • 大きさ=300 → -1 * 2.0 = -2.0(ゆっくり下へ)

→ 常にマイナス(下向き)で、小さいほど数値の絶対値が大きい(=速い)、大きいほど絶対値が小さい(=遅い)という挙動になります。

これをスクラッチで組むと、、、

これで、トランプの大きさによって降ってくる速さを変えることができました!

落ちた後に消そう!

最後に、トランプが下まで落ち切ったときに消すプログラムを組んでいきます。トランプが下に到達しきるときのy座標は-170なので、そこに到達したら幽霊の効果を上げていってトランプを消すようにしていきます。

さあ、これですべてのプログラムが完成しました!旗ボタンをクリックして実行してみると、、、

ちゃんと表示することができました!これで計画書通りのタイトル画面を作ることができたのではないでしょうか?

計画書

実際のタイトル画面

まとめ

ということで今回はタイトル画面を完成まで持ってくることができました!次ではゲームをスタートした時の動きや機能を作っていこうと思います!ではまた会いましょう。

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