こんにちは!デジタルステーション習志野スタッフの小澤です。
前回の第一回では、Scratchでゲームをつくるための「計画書づくり」に挑戦しました。
ゲームのタイトルやルール、キャラクターなどを整理することで、「これからどんなゲームを作っていくのか」がだんだんと見えてきたと思います。
さて、今回からはいよいよ実際にScratchを使ってゲームを形にしていきます!
最初に取り組むのは、プレイヤーをワクワクさせる 「タイトル画面」 です。
ゲームを開いたときに最初に表示されるタイトル画面は、作品の顔ともいえる大切な部分。
「どんなゲームなんだろう?」とプレイヤーが一番最初に感じる印象を決める場所でもあります。
この記事では、Scratchを使ってタイトル画面を作る基本的な流れを、初心者でも分かりやすい手順でご紹介します。
見た目の工夫や「スタートボタン」を押す仕組みなども作りながら、少しずつゲームらしい雰囲気を作っていきましょう!
タイトル画面は「1つのスプライト」でつくろう
Scratchでタイトル画面を作ろうとすると、まず思い浮かぶのは「ゲームタイトルの文字用スプライト」「スタートボタン用スプライト」「背景用スプライト」などを別々に作る方法です。
一見わかりやすいように思えますが、実はこのやり方だと スプライトが増えすぎて管理が大変 になってしまいます。
特に今回のように「トランプゲーム本体」も作り込んでいく場合、カードやキャラクターなどのスプライトがどんどん増えていきます。
そうなると「どのスプライトがどの役割だったっけ?」と迷ってしまい、整理がつかなくなることも…。
そこでオススメなのが、タイトル画面をすべて「1つのスプライト」で作る方法 です。
●クローンを使って複数要素を表現
「でも、スタートボタンやタイトル文字を1つのスプライトでどうやって作るの?」
そんなときに活躍するのが クローン機能 です。
クローンを使うと、1つのスプライトから複数の「コピー」を作り出し、それぞれを別の役割に動かすことができます。
つまり、
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タイトル文字
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スタートボタン
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飾りの模様やエフェクト
これらを全部1つのスプライトから「クローン」として生み出せば、スプライトの数を増やさずに済むのです。
●管理がラクになるメリット
クローンを使うことで、
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スプライトの数が少ないから整理しやすい
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修正やデザイン変更があったときに1か所直せば全体に反映できる
-
プロジェクトがスッキリまとまる
といったメリットがあります。
Scratchの初心者にとって「スプライトの数が少ない」というのは、とても大きな安心感につながります。
実際に作ってみよう!
それでは、今言ったことを参考に実際にタイトル画面を作っていきます。今回は、前回計画書づくりの時に制作した図の通りに作っていきます。デザインをあらかじめ作っているので作りながらあれこれ試したり作り直す必要はありません。早速計画書の恩恵をあずかることができているのではないでしょうか?

でもクローンを使って作るってどうやるの?って思う方もいると思います。そこで、まずクローンをどのように使うかを説明していきます!
クローンを使ってみよう!
さて、これは何を意味するでしょうか。

最初に90度に向けx,y座標をそれぞれ0,75にしてコスチュームを「LOGO」に、大きさを45%にして一つ目のクローンを作ります。
次に120度に向けx,y座標をそれぞれ53,-161にしてコスチュームを「card」に、大きさを250%にして二つ目のクローンを作ります。
そして、クローンされたときに表示するを設定します。そうすると、、、

タイトルとルールボタンが配置されました!これがどうなっているかを図で表すとこうなっています。

このように、本体の座標や向き、コスチュームを変えながらクローンを作ることで一つのスプライトだけで何個ものオブジェクトを作れるのです!これを使ってさらに配置すると、、、


いい感じに計画書のように配置することができました!たった一つのスプライトでここまでタイトル画面を作りこむことができました。次の回では、タイトル画面の両脇に降り注ぐトランプを作っていこうと思います!

まとめ
デジタルステーション習志野では、スクラッチによく似た操作でプログラミングができる「プロクラ」という教材を使用してプログラミングを楽しく学ぶことができます。
子どもたちが“楽しく・深く・自分らしく”学べる環境づくりを大切にしています。
皆さんもぜひ一緒にプログラミングを学んでみませんか?
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