同じお願いでもここまで違う!4つのAIにアプリを作ってもらったら驚きの結果に

こんにちは!スタッフの小澤です。

「ChatGPT」「Claude」「Gemini」「Grok」――
今をときめく4つの生成AIに、同じお題を出して比べてみました。
お題はズバリ、

「iOS風の透明感あるUIで、サクッと使えるタスク管理アプリを作って!」

今回はこれをこのまま各AIに投げかけてみました。

デザイン性、コードの完成度、指示の解釈力…
果たしてどのAIが、いちばん“使いたくなる”アプリを提案してくれたのでしょうか?

この記事では、それぞれのAIに出した同一プロンプトへの返答内容を比較しながら、
AIごとの「得意・不得意」や「UIのセンスの違い」も見えてきた結果をまとめました。
ちょっと未来を先取りした気分で、ぜひご覧ください!

ChatGPT(OpenAI):実用性で抜群の安定感。けれど、iOSっぽさは“惜しい”

今回のタスク管理アプリ生成で、ChatGPTは非常にバランスのとれた提案をしてくれました。
アニメーションの導入、画面構成、状態管理、タスクの追加・編集・削除といった機能面は申し分なく、
「これ実際にそのまま動かせそうだな」と思える完成度のコードをサラッと返してきた点は、さすがの実力です。

実際に作られたUIは、モダンで整っていて、機能もきちんと揃っており、まさに「無難に強い」という印象ですがタイトルのフォントの色や入力欄がチープなのが目立ちます。
しかし、タスクのアニメーション(追加時のフェードイン、削除時のスライドアウトなど)は自然で、
アプリとしての“心地よい操作感”はしっかり押さえていると感じました。

ただ、今回の評価軸は「iOS風の透明感あるUI」。
ここに関しては、ChatGPTはやや慎重すぎた印象があります。
たとえば「背景のぼかし」や「半透明パネル」「ガラス風エフェクト」など、iOSの象徴とも言えるデザイン要素が、
意識されてはいるものの、控えめで表面的に留まっているのです。

これはおそらく、ChatGPTのモデルが「正確な情報提供」や「安定したコード出力」に特化しているため、
“感覚的なニュアンス”や“雰囲気を演出する設計”がやや苦手であることが原因ではないでしょうか。
開発者向けに適した「堅実なコード」を書く一方で、
ユーザーの“なんとなく心地よい”や“それっぽさ”には慎重になっているのかもしれません。

また、CSSやスタイルの選定も、全体的に「安全圏」から外れない印象があります。
それが「地味に感じる」要因になっているとも言えそうです。
見た目の透明感より、機能や構造の完成度を優先する人には、ベストな選択肢かもしれません。

Grok(xAI):ChatGPTと似た傾向。

Elon Musk率いるxAIが開発したGrokは、構造的にはChatGPTに非常に近い出力を示しました。
画面構成、タスクのCRUD(作成・読み取り・更新・削除)といった基本的な作業は問題なくこなせますし、
アニメーションやボタンデザインも、必要最低限は備えていました。

透明感の再現度はchatGPTのもののフォントの色合いや入力欄のなどの細かい課題を補ったもの、という感じがあります。

しかし、色合いや細かい幅の取り方など、chatGPTのほうがIOSっぽさで優る点も多いのも事実です。

また、Grokは「返ってくるまでが速い」「意外と素直で扱いやすい」など、ライトに使うには悪くない印象もありました。
今後のアップデート次第では、大化けする可能性もあると感じさせてくれるAIです。

Gemini(Google):合理性と軽さの追求。

GoogleのGeminiは、まさに“ミニマルアプリ”という印象。
全体のコード構成は非常に整理されており、余計な要素が少なく、軽くて素早いUIが生成されるのが特徴的でした。

アニメーションの挙動も無駄がなく、フェードやスライドなども控えめに入っていて、
「情報にアクセスしやすく、操作にストレスを感じない」ことを重視している様子が伝わってきます。

ClaudeやChatGPTに比べると、「指示の裏にある意図」までは深く汲み取ってくれにくい場面も見られました。
プロンプトに書かれた「透明感」や「iOSらしさ」を「それっぽく処理する」よりも、
“できるだけ汎用的で簡潔なコード”を返す方針が強く現れていたと言えます。

決して悪いわけではなく、「軽快でシンプルなUI」を求める人には適している選択肢です。
ただ今回は「透明感」「iOS風」の再現が主軸だったため、方向性がややズレてしまいました。

Claude(Anthropic):透明感、構造美、機能性…すべてを兼ね備えた完成形

なんだこれは、、、。と見てわかる通り、Claudeは今回、全AIの中で頭一つ抜けた存在感を放っていました。
まず特筆すべきは、iOSらしいデザイン表現の再現度。
UIには半透明のレイヤー、繊細なシャドウ、背景のブラーエフェクト、角の丸み、そしてスムーズな遷移アニメーション――
どれを取っても、洗練された雰囲気が漂っていたのです。

「透明感」とは単なるデザインの話ではなく、ユーザーの感情に訴えかける体験の美学。
Claudeはその美学を、コードという枠の中で驚くほど自然に再現してきました。

UIの魅力だけでなく、タスク管理アプリとしての機能の豊富さも圧巻。

  • タスクの優先順位度分け

  • 完了、未完タスク管理

  • 全体のタスクの達成度のゲージ化

  • 追加した日時の表示

ここまで盛り込むか…?とこちらが驚くほどの多機能ぶりで、
まさに“デザインとUXの両立”を理想的に体現しているようでした。

なぜClaudeはここまで再現できたのか――
ひとつは「指示の意図を文脈ごと深く理解する力」が非常に高いことが挙げられます。
Claudeは「それを人が見たときにどう感じるか?」までを踏まえたうえで、“気持ちの良い見た目”を設計してきます。

またAnthropicのClaudeは、設計思想として「人間の意図や配慮に寄り添う」方向性が強く、
今回のような「感性と実用のバランス」が問われるお題に対して、非常に相性が良かったのだと思われます。

一言でいえば、「UI/UXデザイナーに一番近いAI」。
プロンプトだけでここまでのものを出してくるのか…と感動すら覚える結果でした。

 

まとめ:AIは“道具”ではなく、“共に創るパートナー”へ

今回の比較を通じて、私が感じたこと、
それは――「同じ指示でも、AIによって出てくるアプリは全く違う」ということ。

ChatGPTは、堅実に“動くアプリ”を構築。
Claudeは、センスと機能性を両立した“魅せるアプリ”を提案。
Geminiは、軽量で効率的な“ミニマル設計”を提示。
Grokは、素直な構造で“シンプルに仕上げる”選択をしてきました。

この違いは、単なる技術力の差ではなく、
AI自身が持っている「性格」や「価値観」が表れているようにも感じます。

つまり――
これからの時代、AIに何かを「やらせる」のではなく、
“どう一緒に創るか”が問われるフェーズに入ったのかもしれません。

では、どのAIを選ぶべき?

  • 実用性と安定性重視なら ChatGPT

  • 完成度・センス・機能すべて欲しいなら Claude

  • 軽くて速いものが好きなら Gemini

  • 可能性に賭けたいなら Grok

AIごとの「個性」と「得意分野」を知って使い分けることで、
あなたのアイデアはもっと自由に、そしてもっと美しく形になるはずです。

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