3Dプリントで家を作る!?

3Dプリント建築を一挙紹介!

メリットとデメリットも添えて

教室に3Dプリントが来たのは以前にも紹介しましたが
その後も数々の3Dプリント技術の紹介が続々と話題になっています。

今回はその中でも一番大きな印刷物である
家を紹介します。

しかも実際に販売開始している一軒家などの建築物なので、
メリットとデメリットも合わせて紹介していこうと思います。

 

メインの紹介記事はこちらです。

CNN.co.jp : 3Dプリンターで建てた家、3100万円で売りに 米NY州

SQ4Dという、建築用3Dプリンターを使用してます。
記事によると現場に8時間弱で組み立てて動くそうです。
これがそのSQ4Dで実際に建設した家屋の様子です。

どうでしたか?思った以上に普通の家ですよね!
さて、ここからは3Dプリンター建築のメリットとデメリットを書いていくことにしましょう。

メリット

①コストが抑えられる。

人手が少なくて済みます。

人口減で、働く人数も減っている建築業界にとっても、
より少ない人数で行える事は大きなメリットかもしれません。

材料費が抑えられる。

通常の建築では、工場から運ばれた壁や柱などの建築資材を購入する必要があります。
ですが、この3Dプリントでは材料のほとんどがコンクリートなので
工場から運ばれる資材は窓ガラスや窓枠、屋根の木材など最低限で済みます。
この資材購入がコンクリートに変わることで、材料費を削減する事ができます。

短時間で建築できる。

通常の家屋では約2か月程度かかるイメージの建築工事ですが
この3Dプリンターで建築することで1週間~2週間程度で全ての工事が終了するそうです。

このことから、
人件費、材料費、工期が減らせるので、
買う人は安く建てられて、
建てる側は早く次の家の工事を始められるという
お互いにとってのメリットがある事が分かります。

②複雑な形状で建築できる。

家屋の基本的な形状は、壁と壁を組み合わせたいわゆる「箱型」ですが
耐久性が許す限り自由にモデリングできるので
カーブデザインで建築できます。

という事でそのカーブ建築されている動画を紹介

③細かい修正や確認ができる。

データ自体はCGモデルの為、建物内部の様子を建築前に確認できます。
これも両方にとっていいことですね。

④同じ建物がすぐ作れる

建築できる土地とスペースがあれば
まったく同じ建物が1~2週間でできるというのは
書いていても相当にすごい事なんじゃないかと思いますがどうですか(笑)

 

⑤いろんなデータの転用ができる。

何度も言いますがこの建築の元データはCGモデルなので
例えばすでにデザインされた歯車や迷路などのCGモデルも、
耐久性と工事に問題なければ建物になり得ます。
お気に入りのゲーム内にある建築物に実際住む事ができる日も
近い将来来るかもしれませんね!

 

⑥耐久性

この建物はコンクリートで3Dプリントされていくので
下から上まで支える柱はなく
この外壁や、部屋と部屋を隔てる壁などすべてが柱に変わるといえるかもしれません。

なので簡単に言うとでっかいコンクリートの塊と思えば
釘などで打ち付けていない分その耐久性は相当なものかもしれません。

ちなみに最初に紹介した記事では、アメリカの基準値の耐久性の2倍の強度があるそうです。

 

ここまで数々のメリットを書いてきましたが
次はデメリットの部分も紹介していきたいと思います。

デメリット

①木造ではない。

基本的にコンクリート建築になるため、
木造建築の暖かみのある家屋に住みたいといった要望に応えるのは
なかなか難しいかもしれませんね。

②建てるのにある程度のスペースが必要

3Dプリントする時につきものなのがスペース。

当たり前の話ですが
3Dプリンターは造形物(作るもの)より大きいので
それを設置できるスペースがないと希望する大きさの建物には住めません。
なので、いわゆる日本の住宅街など、
すでに建てられた家があり、そのすぐ隣に家を建てたいといった場合は
3Dプリンターが設置できない可能性があります。
逆に木造ではなくなりますが、大きな敷地に3棟建てたい場合などは
3棟同時にプリントしてしまえば建築できますね。

 

3Dプリントはこれからの技術

金属部品、食品、医療分野など
3Dプリンターの技術は日々進化し続けていますが
その全ての基本は正確なモデリング技術です。

デジタルステーション習志野でも

今後必要になるCGモデリングの学習や3Dプリントの体験もできますので
気になった方はぜひ気軽にお問い合わせくださいね!