【色の表現】PCはどうやって色を扱うのか?

今回のテーマ

みなさん、こんにちは!

デジタルステーション習志野スタッフの小島です。

今日はPCがどのようにして色を扱っているのかを簡単に説明したいと思います。

色の境界線

僕たちヒトは色を目で見て認識する。その時の認識は普段の生活で使っている色から推測して、これは「〇色に近いから」といような理由で色を判別しています。

でも、どこからが赤でどこからがオレンジ色なんだろう。実はヒトの色の認識は年代や国でバラバラなんだ。

そんなヒトの曖昧な色の扱いに対して、PCでは数字を使って明確に色を識別しているんだ。

色と数字 

 

色の数値化

色を数字で表現する方法はいくつか存在する。

物理的に光の波長(色の種類は光の波長で定まる)で分類する方法や、色の明度や彩度に分ける方法など、用途で使い分ける。

今回はその中でもディスプレイに表示するときに使われるRGB色空間について紹介する。

色空間

色を表現するときに複数の数字で表現するような時には「色空間」という言葉が使われる。

これは数字で表現できることから、グラフなどで空間的に示せるため。

色の混合

特定の色を混合させる色の表現方法には加法混合と減法混合の2つ存在する。

それぞれ用途が異なるが、基本的には特定の色を混合させることにより、多くの色を表現する。

加法混合

(https://ja.wikipedia.org/wiki/色 より引用)

加法混合は主に発光物の色を扱うときに用いられる。

赤・青・緑の三色の割合で色を表す。

ただし、この方法では「発光しない=黒」としている。(※これはディスプレイの規格や仕組みによる。)

以上のことから、加法混合のことをRGB色空間(Red, Green, Blue)と呼称します。

ディスプレイやLED照明がこの方法で色を表現する。

 

 

減法混合

(https://ja.wikipedia.org/wiki/色 より引用)

減法混合は主に発光しない物の色を扱うときに用いられる。

マゼンダ・シアン・イエローの三色の割合で色を表す。

ただし、この方法では白は表現できないため、印刷では白地を想定している。

他にも黒の表現にもムラが生じるため、印刷の過程では一般には黒が組み入れられる。

以上のことから、減法混合のことをCMYK(Cyan, Magenta, Yellow, Key plate:印刷時に使用していた板から)と呼称する。

絵具やプリンターでの印刷がこの方法で色を表現する。

※CMYKのKの由来についは諸説あります。今回は一般に良く使われる説明を採用しました。

まとめ

今回はPC内での色の表現について学びました。

ディスプレイでの表示とプリンターの印刷では色の表現方法が違うことから、数字では正しく変換されてもヒト認識の時には少しずれてしまう。

だから、印刷時には少し理想と違うということがあるよ...

 

問題!!

私が好きな色に茜色(あかねいろ)という色があるよ。

これは茜という花に因んでつけられた名前ですが、茜の花は白色です。

なぜ、左のような色の名前に付けられたのでしょう?

答え→根っこが赤の染料に使用されたため。

 

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