そもそもプログラミング学習・プログラミング教育ってなに?
2015年頃から徐々に話題になっていた「プログラミング教育」というワードですが
「プログラミング=高いスキルを必要とする仕事」というイメージが強い私たちにとってみると
それを子供たちに教える必要性だったり「学習」という言葉と結び付かない事もあると思います。
このミスマッチングが、あと1年に迫っている今も、なかなか理解されていない原因の一つかもしれません。
プログラミング教育って、実際は何をするの?教科が増える?
①これまでの教科の中に、文科省が推し進め、新たに盛り込まれた事で
現場で教える先生も含めて「教科が増える」と考えた人も少なくないはずです。
実際のところ、少なくとも小学校の低学年~中学年生までは増える事は基本はありません。
②理科や国語、算数の授業の中で、
ものごとの「始まり・経過(じゅんばん)・結果」を学習して行く事になります。
③学校によって学習レベルや、パソコンルームなどの環境が整っている学校では
高額年の生徒さんにおいて簡単なプログラミングの授業がされる場合もあると思います。
大学受験に盛り込まれる?
今すぐではありませんが、国としては将来的に、大学受験の試験に
プログラミングの問題を出題する方向で進めているようです。
これはプログラミングの「設計問題」ではなく
「実際に動くソフトウェアを、ちゃんとしたプログラム言語で作る」問題になるようです。
すると、高校では教科や情報学科の一部として、ブラインドタッチやプログラミング言語の授業をする必要が出てきます。
その時に、「すでに設計学習がある程度済んでいる」という前提がないと困るので
小中学校の時点でそこを補っておこう。という事です。
何を目的にプログラミング学習するの?
一つは、これからますます広がっていくIT社会を実現する為には
そのITを管理・改善し、発展、または新しく生み出す人を増やさないといけません。
今現在でも不足していると言われるIT産業の人材が、
このままいくと10年・20年後には更に減少しているかもしれません。
人が使うものは、人がいなければ管理できませんし、そもそも継続できません。
その為の人材がいなくなって困らないようにしよう。というのが一つです。
もう一つの目的は、物事を作り出せる、クリエイティブな人を増やす事です。
プログラミングは、何もない所から新しいものを作り出す事ができます。
今までになかったモノを生み出せる人になる
それは、今ある色々なITが支えるサービスや、最新の家電などを見ても分かると思います。
youtubeやドローン。TVはアナログ放送からデジタルに変わり、高画質→ハイビジョン→4k→8kと進化しています。
漫画やアニメ、映画なども、最新の機器が使われた事でより効率よく作られ、まるで実際にあるかのようなSF作品が沢山生み出されています。
「今までに無かった」沢山のものが、デジタル社会の進化によって出来てきましたが、
それらを作り出したのはすべて「こんなのあったらいいな」「もっと便利になるな」という「作り出す人」がいてこその結果です。
この「モノを作り出せる人」を増やす事もプログラミング教育の大事な目的の一つだという事を覚えておいてください。